
interview #02
土木(下水道)
下水道施設の
耐震化・再構築で
水インフラを発展させる
H.T
下⽔道⼆部施設設計課
⼯学研究科卒
2019年 入社
水環境・衛生工学の知識を活かせる仕事を目指し、建設コンサルタントを志望。仕事内容や企業理念に惹かれて入社する。現在は、下水道施設を継続的に利用するための耐震化・耐水化や再構築事業を担当する。




Chapter 01入社について
業務内容と企業理念に共感して入社

就活の軸や志望業界を教えてください。
大学の学部では土木について学び、大学院に進み水環境・衛生工学を研究していました。水処理や排水処理に関するテーマに興味があり、勉強してきたので、これらの分野での知識を活かせる設計コンサルタントでの就職を目指していました。具体的には建設コンサルタント業界や水コンサルタント業界を見ていましたね。
日本水工設計を就職先で選んだ理由を教えてください。
業務内容が自分の希望している内容にぴったりだったのが大きな要因です。構造計算などの設計にはあまり自信がなかったのですが、企業説明会や面接での雰囲気から、優しい先輩方にしっかり教えてもらえる環境だと感じられたので安心できましたね。また、「経営の安定と社員の幸せを通して地球環境の保全と快適で安全な街づくりに貢献する」という企業理念に共感できたのも、入社の決め手となりました。
入社前後のギャップはありましたか?
コンサルタント業界は厳しいイメージがあったのですが、日本水工設計はイメージ通りフレンドリーで優しい人ばかりでした。若手社員の多さは想像以上でしたね。
Chapter 02現在の仕事
耐震化と再構築で下水道施設を維持する

所属部署の役割やミッションについて教えてください。
施設設計課では、災害時でも下水道事業を継続できるように、下水処理場の土木躯体に対しての耐震化・耐水化に取り組んでいます。また、更新時期を迎えている処理場の再構築計画の立案や設計を行い、長期的な視点で下水道事業が継続できるよう自治体を支援しています。
ご自身の役割と具体的な仕事内容について教えてください。
耐震診断・耐震補強設計などの耐震化事業と、処理場内での再構築事業を主に担当しています。耐震化事業では、大地震後でも速やかに下水道事業を継続できるよう、構造的に弱い箇所を洗い出して補強設計を実施。再構築事業では、限られた敷地内でのスクラップ&ビルドを行い、下水処理を継続したまま新施設に更新するための計画・設計を担当しています。
この職種ならではの魅力ややりがいについて教えてください。
昨今は都市化や気候変動の影響が進み、雨水管理や老朽化した下水道施設の更新に対して、速やかな課題解決が求められています。その課題に対して、衛生工学や水理学、構造力学、地盤工学などの様々な専門知識を駆使し、ステークホルダーと協議しながら提案し、解決に導いていくことに大きなやりがいを感じますね。
Chapter 03仕事でのエピソード
専門知識を活かして協議し最適なソリューションを提案

仕事での思い出深いエピソードを教えてください。
雨天貯留管内の返水用のポンプ施設設計業務は、難易度が高く印象的なプロジェクトでしたね。土木、建築、機械、電気の複数職種が係わる業務の中で、私は土木担当兼業務全体の取りまとめを行いました。
困難をどのように乗り越えましたか?
ポンプ配置により躯体の形状が変わるため、最適な形状を提示する必要がありました。職種間で何度もミーティングを行って設計方針を確認し、複数案を比較検討した上で最適と思われる形状をお客様に提案しました。また、ポンプ所の建設はケーソン基礎形式を採用したのですが、経験者が少なかったため工事業者にもヒアリングを行い、実際に施工可能か検証を重ねました。
プロジェクトを通じて成長を感じたことは?
自治体の担当者様や維持管理者様、協力会社の方々とコミュニケーションを積極的にとることの重要性を実感しましたね。躯体形状を検討する際は、それぞれの専門分野の観点から意見を出し合い、客先協議でも課題や対応方法について丁寧に説明し、共通認識を持った上で合意形成を図るよう意識しました。
Chapter 04今後の展望/学生に伝えたいこと
知識と技術を高めて挑戦し続けたい

今後の展望やキャリアビジョンについて教えてください。
水コンサルタントとしてさらなる高みを目指すためにも、技術力の向上や講習会に積極的に参加して知識を吸収していきたいです。また、技術士(建設部門・総監)やコンクリート診断士といった資格を取得し、身に着けた知識を処理場の再構築設計や管渠関連の業務に活かし、よりよい提案に結びつけていきたいです。
目標実現に向けて、取り組みたいことや取り組んでいることはありますか?
会社で購読している下水道協会誌や国土交通省の各種マニュアルなどに目を通すようにしていますね。また、構造力学や土質力学など、多くの分野の社内外講習会に参加し、総合的な知識の収集に努めています。AIやBIM/CIMといった応用技術についても関心を持ち、情報を集めています。
求職者に向けて一言メッセージをお願いします。
私は、大学で学んだ衛生工学の分野が活かせそうな業界を探す中で、水コンサルタントに出会いました。求職者の皆さんも、自身が学んできたことや考えてきたことを信じ、それがフィットしそうな会社や業界を選ぶことが重要かと思います。その上で上下水道業界を支えていきたい、水事業に携わりたい方はともに働けることを楽しみにしています!
※所属、掲載内容は取材当時のものです
Day off オフの日の過ごし方
ゲームに没頭

ゲームが大好きなので、オフの日は夢中でプレイしていますね。会社の同僚とボイスチャットしながらゲームすることもありますよ。休暇は基本的に自由に取得でき、1時間単位でも取れるので、プライベートを充実させやすい環境に感謝しています。また、テレワーク制度も導入されているため、柔軟に働けるのもありがたいですね。
One Day Schedule ある 1 日のスケジュール
いま、
育んでいるものは?
高度な知識と技術

常に知識と技術を磨き、成長し続けたいと考えています。技術士の資格取得後も継続して自己研鑽を行ったり、よりハイレベルなスキルが求められる業務に挑戦したりしたいですね。また、通常の業務でも管理技術者の立場ならどうするかを意識し、上司や先輩から様々なことを学びたいと思います。