
下水道事業は、普及促進を中心とした従来の取組みから、既存施設の改築・修繕を主体としたマネジメントの時代へと移行していくと共に、よりいっそうのアカウンタビリティ(説明責任)が求められます。
下水道事業を持続可能にするためには、「下水道資産の状態を良好に保ち」、「サービスレベルを高く保つ」とともに、「リスク回避」を通じて、「コストの最適化」を図っていく必要があります。
日本水工の提唱するAM手法では、これらの要素を最適化するための支援業務として「AM計画」及び「AM運用」を提案します。
①AM計画の策定支援
AM手法を活用したAM計画では、概ね20~30年間の中長期間を対象に、AM支援ツールを中心とした下水道資産毎の状態評価や寿命予測等を行うと共に、外部及び内部サービスレベル※の設定を行います。
また、各資産における故障の確率と影響度による定量的なリスク評価を行い、これに基づきLCCを最小化するための投資計画・維持管理計画を策定するとともに、実現性の高い財政計画を策定します。
※サービスレベルとは数値目標であり、外部とは利用者に示す指標、内部とは事業管理を目的とした指標を指す。
②AM運用のフォローアップ
AM計画はAMの実践を目的とした計画であり、策定後の運用を通じて最適化されていくものです。資産の状態評価における劣化予測、サービスレベル項目・目標値、リスク評価結果については、運用過程におけるAMデータベースの蓄積や下水道事業のおかれている社会的背景等の要因等に合わせて最適化(下水道ビジョン、AM計画へのフィードバック)されることにより、AMはマネジメントとしての効力を発揮していきます。
日本水工設計では、これら運用時におけるAMデータの登録・分析・評価、AM計画における基準・手法の最適化について支援を行います。
※AM支援ツールによる一連の作業は、Excel等の市販ソフトウェアを用いた簡易な手法での実施も可能。「サービスレベルの設定」、「資産のリスク評価」のプロセスは、現在開発中。
AMは、PDCAサイクルを構築し、評価・改善し続けていく仕組みが重要です。 このため、当社はAMを運用していく仕組みを支援するAM支援ツール(AssetMan)を構築し、展開しております。
①各部門(建設、管理、財政)一体となった取組みにより、目的に向けた共有意識の醸成、全体コスト(LCC)の低減推進
②定量的判断に基づいた事業・管理の実施により、適正な事業計画、資産の健全性確保、アカウンタビリティが向上
③各資産のリスク評価により、事業の優先度が明確化
④維持管理とAMを連携することにより、計画的かつ効果的な保全が可能
⑤精度の高い財政計画の策定により、財政健全化を推進
⑥中長期計画の策定により、長寿命化計画策定や料金改定時に活用可能
持続可能な下水道事業を目指したアセットマネジメント手法の提案 (A3横 1.08MBytes)
| 平成20~22年度 | 福岡地区水道企業団 | アセットマネジメント基本計画策定業務 アセットマネジメント支援ツール構築業務 |
| 平成22年度 | 福岡県福岡市 | 小田地区集落排水処理施設アセットマネジメント調査業務 |
| 平成21~22年度 | 日本下水道事業団 | アセットマネジメント手法活用実施計画業務(熊本県熊本市) |
| 平成21~22年度 | 日本下水道事業団 | アセットマネジメント手法活用実施計画業務(福島県) |
| 平成21~22年度 | (財)下水道新技術推進機構他5社 | ストックマネジメントに関する共同研究 |
| 平成19~20年度 | 群馬県中之条町 | アセットマネジメント計画共同研究 |
| 平成17~18年度 | (社)国際建設技術協会 | 海外におけるアセットマネジメント関連資料収集業務 |